ブロックチェーン技術によって
日本が誇る印刷技術と次世代技術がコラボして印刷業界のDXが実現
世界に先駆けて、2000年に登場したリンテックサインシステムのデジタルプリント壁紙「プリンテリア」は、アール・ヌーヴォ傑作を生み出してきたミュシャとのコラボレーションなど、壁紙をアートの領域まで引き上げ、さらにルーブル美術館などの壁にも設置されています。この防火認定の壁紙は、その特別な技術ゆえに、厳正な管理のもとに防火認定番号シールが発行されていました。しかし、もっと詳細な情報を長期に渡り、証明する方法を求めていました。リンテックサインシステム株式会社においてブロックチェーン真贋判定システムの試験運用を開始します。
<お客様の課題>
リンテックサインシステムでは、顧客である施工業者が、防火効果のある材質を使用して、壁紙を施工したことを証明するために国土交通大臣認定番号を表示した防火認定番号シールを厳正な管理のもとに発行していました。しかし、壁紙に貼るシールだけでは、表示できる情報が限られます。また、別途、建築確認作業時に必要な防火認定証明書等の詳細な証明書類などを発行しても長期にわたる保管は難しく、散逸してしまうおそれがあります。
<ソリューション>
防火認定番号シールだけでは表示しきれないさまざまな情報、施工内容の各プロセスの情報、施工日、使用素 材の情報などを「HyperJコード」に記録し、施工した壁紙に貼付することに取り組みました。
<導入効果>
施工内容の詳細情報や動画による施工の様子を「HyperJ ID」に記録されることにより、だれが、いつ、どういった施工を行ったかを消費者が確認できるようになります。さらに「HyperJ ID」を実際の施工した壁紙に 貼付することによって、長期間を経ても、記録内容が散逸してしまうリスクを軽減することができます。また、 詳細な施工内容の情報を載せることにより、施工の真贋性が保証され、品質偽装等の不正を未然に防ぐ効果もあり ます。リンテックサインシステムでは今後試験運用期間を経て、実用化に向けて進めて行きます。AOSとしてもこの取り組みに全力で技術支援をしてまいります。
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製品・サービス・技術 情報
当事例で使用されている主な製品・サービスは下記の通りです。
ブロックチェーン真贋判定システム「HyperJ」